2010年07月18日

雲のように

僕の前職は教師だった、ということは以前から何度かお話してますが、
その際に就職先は実はいくつも選択があったのですが、
一番に考えたのは「自分の実力が発揮できそうな場所であるかどうか」
という部分でした。

昨今、ゲーム業界は非常に大きなバジェットとスケジュールで動く為、
大きい会社へ就職しても、よほどの運と実力とコネが無い限りは、
自分自身が活躍できないだろうと思っていました。

なんとなくですが、直観的にそう感じていました。

今働いてる人たち、新卒の人たちも、
感じてることだと思いますが、
人に認めさせることはとても難しいです。

アイデアや内容が本当に良ければ、といいますが、
それは極一部の人たちだけな気がします。

そして会社は人の集合体なので、
人の意見が左右するわけです。

意見を通すのに、それが何段階もあるレースだと、
実力があっても、世の中に発表できないことになってしまう。

ゲーム業界に入りたい、と思っていた僕が一番に考えたのは、
そういった「自分がコンスタントに活躍出来る場所」なのか
どうか、ということでした。

それは自分の企画がすぐに成立するのか、
というとそういうことではないです。

世の中はそんなに甘くない。

色々な条件の枠の中で、自分のカラーを出し、かつ周りに合わせて、
色々な人達をまとめていかなければならない。

企画は本当に総合的な能力が求められる職種で、
たぶん職種の中で一番ストレスが溜まるのが企画や制作です。

与えれた枠の中で努力して、自分自身の壁を壊すのがクリエーター。
企画や制作はそのハンドリングも含めて、
状況作りの才能が一番です。

優秀なディレクターや上司が居ればそれは別かもしれませんが、
そんな人たちがゴロゴロしてるわけありません。

だから、勘違いしてはいけない、と常に念じてました。

書いた企画書の数は僕が一番です。
どんな人間にも絶対に負けない数をこなし、
時間があれば色々な企画を考えていました。

 出した、否定された。
 出した、持っていくと期待させられた、でも持っていかない。
 出した、面白いね、以上。

そんなことの繰り返しです。

自分がコンスタントに活躍できる場所、
であれば、じゃあすぐ活躍できるのかというと、
すぐなんて活躍できるわけがない。

下積みと人脈作り、そしてコネ作りに五年はかかる。

そしてチャンスがあればとにかくポジティブに考えて、
自分の時間と才能と出せるものをすべて出そう、と考えてました。

評価してくれる人や、前向きに努力していれば、
必ず理解してくれる人たちがいる。

そして僕の周りには悪い人たちがいなかったので、
企画を立てるチャンスを沢山くれました。

だから実現しなくても、立て続けました。

腐りませんでした。

いつか必ず役に立つことがあるし、
数をこなさないと絶対に上手くならない。

だから、走り続けることの大切さはとても大切だと思います。

あきらめない。
周りから、人から認められなくてもあきらめない。

周りや人は、その会社の枠内です。
その枠内ですら認められないものが、
世間に通用するか、という考え方もありますが、
僕はそうは思わない。

ただし、そこでぶつかってはいけない。

自分の実力を認めさせることが、
その会社で一番大事なこと、と考えてるうちは、
きっと、大成できないと思います。

業界は違えど、すべての物事の考え方は共通してます。

だから、僕も常に柔らかくありたい。

人の意見をどんな角度からも受け入れ、
否定的にならず、状況に縛られず、受け入れたい。

 雲のように柔らかく、
 雲のように大きく、
 考え方を広げていきたい。

そんな進歩をつづけられたら、
きっと色々なことが出来る気がするんです。

梅雨明けの夏の青空を見て、そんなことを思った今日この頃です。

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アニメ天門

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