2010年08月17日

愛の餓狼

企業の社長や経営者には色々な人がいると思う。

僕は企画やディレクター、作詞家であると同時に、
社長である。

良く会社で『Rejetの方針は円卓の精神である』という話をする。

円卓というのは、トップダウンではなく、
円卓(会社の会議机)に付いてるそれぞれの人間が、
責任感を持ち、作業を行うということ。

それだけに責任が発生するわけだが、
トップダウンつまり、上下関係で指示されることに慣れてる人達だと
どうしても円卓の精神が理解できない。

自由に出来る、ということは、
実はそれだけリスクが高い、ということだ。

人から言われたことを作業してる分には、
その人の責任にすればいいが、
自由になった途端に、その自由に怯えてしまう人が多い。

人間というのは難しいものである。
他人に厳しくするのは易し、
それと同等以上に自分自身を律することが、何よりも難しい。


どうして僕が企業に在籍してた時に、
危機感を持てたのか最近よく考える。

それはやはり作品に対しての「愛情」であり、
作品を「任された」からだと思う。

 僕がこの作品を見なければ誰が見るのだろう?

という危機感が一番だったし、
何から何まで事実僕が一番時間をかけて作品を見ていた。
その熱量はスタッフに伝播していった様に思える。

企画・ディレクターはそうなるのは当たり前だと思う。
定時に上がって、自分の好きな娯楽をして遊んでるディレクターを
一体誰が信頼するというのだろうか?

その癖、偉そうに指示をしてたら、もうそれは最悪である。

僕が以前Twitterでつぶやいた
「頑張れという人は、言われる側より頑張らないといけない」
という一番の意味するところはそういうことである。

以外とこんな根本的なことを理解していない、
あるいは理解していても、有言実行しない人間が多い。


この年になると人間の才能には格差があるということに気づく。
つまり、出来る人と出来ない人に分別されてしまうこともわかる。

同じプロでもそれは同じで、やはり努力し続ける人達、
そして、危機感を感じてる人達が残ってる様に思える。

責任感、危機感、愛情、それらは前提なのだが、
実は前提条件として認識されていない気がする。


僕がまだまだ足りないと感じるのは、
きっとまだまだ足りないんだと思う。

まだまだ足りないと思える限り、
この仕事を続けていられるのだろう。

満足してしまったらそこで終わりな気がする。


そうやって、乙女ゲームを作り続ける僕は、
愛の餓狼……な…んだ…!

愛の餓狼………!!

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