2012年06月20日

作詞し続ける理由

Twitterで歌詞の事を書いたら多くの人が
リプをくれて、とても嬉しかった。

改めて、みんなの為に書いてるんだって思えた。

もう一度、自分の気持ち的にも書いておきたい気分
だったので、書いておこうって思う。

僕は自分の中から生まれたキャラクターや
(会社やスタッフを)背負って出すものだから、
思い入れがやっぱり全然違う。

自分の身を切る、
という言葉を良く喩えるんだけど、
詩ってやっぱり自分の経験=身を切り売り
してるところが、すごくあって、
快感[TO]Nightの3周年の生放送でも話した
んだけど、本当に何も言葉が出なくなる。

完成したときの達成感もすごいんだけど、
自分の中が「すっからかん」になる。

考え抜いて、終わった瞬間、
頭が真っ白になり、
体がぐでーっとなる。

暫く何も食べれないが、
猛烈に糖分を取りたくなる。

テクニカルな面ではきっと僕よりも優れた
作詞家の人達は、多分たくさんいらっしゃると思う。

ダブルミーニングとかいってるけど、
ルビふりなんて邪道だと思ってる。

でも、意味が二つ重なり、歌詞カードで見たとき、
また世界が広がるんじゃないかって思っている。

キャラクターへの愛情表現や、
世界観を広げてるという意味では、
僕が一番気持ちを込めて作詞してる。

それはもはや、責任、といっても過言じゃない。

個性が強いって言われるし、
過激なところもあると言われる、
でもキャラクターが生き生きと歌ってる姿や、
彼らが「歌詞」の世界の中で生きてる。

意味が、ある、と思っている。

毎回毎回、言葉が出なくなるんじゃないか、
って曲のメロを追いながら、思う。


リプは全部嬉しかったんだけど、

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日本語っていう“符号”じゃなくて魂の宿った“音”の
ように感じてます ルビで補完されている文字に込めたい
思いとか 全て 音として心に突き刺さる 日本語圏じゃな
い方々にも同じように刺さってる気がします


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完成品として聞いた時、メロディーに乗ってキャラクターの
背景や思いが見えて、何より楽曲と歌詞とコーラスと
歌詞カードのルビまでの、緻密な部分までひっくるめての1曲、
というのが素晴らしいし、大好きです。


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というのはとても心に響いた。

嬉しかった。

たかが乙女ゲームの作詞、と言われることもあるし、
多くの人達は僕が70曲以上作詞してることなんて、
全然知らないと思う。

誇りたい、とはまったく思わない。

でも、好きだ、と言ってくれてる子たち、
そしてスタッフやキャストが懸命に生み出した子たち、
その子達を曲を通じて広げたい。

広げることは恩返しだ。

ベクトルはゲームを制作したり、
会社を作ることと同じぐらいの、
熱量を持ってぶつける。

お金が儲かる?

とんでもない僕の作詞はビジネスじゃない。
別のことで動いた方がよほどお金が動く。

経営や、制作に集中しろ?

だから、真夜中や朝、
会社の仕事をすべて終えてから作詞をしてる。


作詞を通じて、誰の為に作ってるのかを、再確認してる。

その「ありがとう」の気持ちは、矢の様に自分を動かす。
感謝の気持ちは、まっすぐな気持ちになれる。
そして感謝の気持ちを受けて、また、頑張ろうと思う。

それを繰り返してきたから、今のRejetがある。

もし作詞をしていなかったら、
きっと、違う会社になっていただろう。

それぐらいの感謝の気持ちをもらっている。

作詞は、消費物だ。
僕自身、消費されている。

ゆえに、言葉を紡ぐ。

もし言葉が出なくなったら、作詞はやめる。

それぐらいの気持ちを持って、
言葉と対峙してる。

そして、好きだと言ってくれる、
応援してくれる子達へ言葉を届けてる。