マルチタスク脳の作り方

ずっと作品や仕事の内容が多岐に渡ってるので、
自分なりにマルチタスク(いわゆる同時並行)を行う際の
脳の配分というのがだいぶ完成して来た。

勿論プロであるからにはひとつひとつの仕事の
作業には当然100%の力、むしろそれ以上の力で
取り組むのは当たり前だが、色々と雑務含めて
日々の生活があると、混乱することも多い。

僕が一番最初に心がけてるのは、
シンプルなことで

 ■作業のリスト化=やることリスト
 ■プライオリティの選定=優先順位を決める
 ■自分が絶対やるべきことか=人にお願いできることか


の3点だけである。

会社のスタッフにも必ず、事あるごとに言っている。

まず作業のリスト化だが習慣づけるのが一番いい。

僕は朝おはゆー!とつぶやいてるとき、大抵珈琲を飲んでる
わけなのですが、その時、手帳が開かれてる。

手帳はなんでもメモ帳と、
いわゆるスケジュール帳で、
その日やらなくてはいけない事が書きこまれてる。

箇条書き一覧である。
僕の場合は単一の仕事だけではないから、
作業項目が膨大だ。

ただそれをじっと見て、まずどれからやらなくてはいけない
のか順位付けをしたり、★マークをつけたりする。

ほぼ毎日これを繰り返す。

実はそうすると「リスト化」と「作業順位の決定」する思考回路が、
鍛えられるわけである。

勿論実行を必ずしてるわけで、
それらが体に染みついてるわけである。

ゲームの開発も、会社の経営も、
取捨選択と決定が殆どであり、
実はこういった細かい毎日の積み重ねが
「決定力」に繋がるわけである。

脳が 「問題を解決する為の脳」 になる。

決定力、判断力、タスク化の脳というのは日々実は
鍛えられるのだが、それをしないで目の前の仕事ばかり
に追われてると、進歩は全然しない。

ディレクターや企画や制作を目指してる人たちは、
まずこういったトレーニングというか習慣付けを
僕は個人的にオススメする。

「どうしよう?」と聞かれて、
無言であったり、答えられなかったり、
優先度を付けられなかったりしていては、
リーダーとしては失格だ。

後、個人的には、タスクが整理されたごとに
必ず気分転換をする。

マルチタスクで動いてる場合、気分転換や頭の切り替えが自然と
出来ないとスウィッチが入らない場合があるからである。

また3点目の「人に任せられるかどうか」の判断は一番難しい
ところだが、ゲームや制作系の仕事はスタッフに必ず仕事を
依頼しなければならない。

ただその人が居ないと進まないという大名行列状態になって
しまうと、圧倒的に効率が悪いから、任せる裁量をきちんと
自分の中で線引きするわけである。

そうして放り出したものは
確認はするが、きちんと裁量を与える。
責任感があるかどうかの判断も勿論問われる。

これは経験上、一番難しい。

会社で勘違いしないで欲しいのは

 「才能がある人がいない」
 「自分だけが頑張ってる」
 「会社が悪い」
 「自分、可愛そう」
 「今よりいい場所がある」


という若い人が勘違いする思考回路だ。

会社は短いスパンで辞めてる人はやはり敬遠する。
特に制作系の場合は尚更、警戒してる気がする。
何か問題があって辞めたのではないか?と勘繰るケースが多い。

僕も前職時代に痛感してるから気持ちはものすごく判るし、
色々な会社があるから本当に悪い場合は別かもしれない。

ただ特に才能がある人がいないという不満は、
居れば御の字、だが殆どいない。

「いい場所」は「自分で作る」のだが、
それも理解できず、周りの責任にしてしまう。

仕方がない、そんなことは会社が教えるわけないから。

過去を振り返ると、
僕が一番大変だったのは「アートディレクションが出来る人が居ない」
ということだった。

デザインを判る人間が誰もいなくて、
(キャラデザではなく、グラフィックデザイン)、
最終的にはすべて自分で元のデザインを作り上げた。

待っていれば来たのだろうか?

否、可能性はあったかもしれないが、
つまり、愚痴っても何も良くならないのである。

 「~がいなくて」

は制作や開発の現場の人間は皆思うことだろう、
だが、それを本気で愚痴ってる人は悲しい。

 「いなければ、自分がやる」

が正解なのだが、時間と努力は惜しむが、文句だけは言う、
という人が以外と多い。

徒然なるままに書き連ねたが、
意外とBlogに書くことで自分の仕事の取り組み方の
警鐘にもなってるかもしれない。

僕自身、日々是ポペラ精進である。
いやいや、精進だってばよ!


NARUTO-ナルト-ドラマCDシリーズ 巻ノ弐 日々コレ精進だってばよ!(CCCD)NARUTO-ナルト-ドラマCDシリーズ 巻ノ弐 日々コレ精進だってばよ!(CCCD)
(2004/06/23)
ドラマ、竹内順子 他

商品詳細を見る