作詞するということ

誰かの言葉に、勇気づけられ、生きる元気をもらう。
あるいは感情を揺さぶられる。
自分とは違う経験や価値観を感じる。

キャラクターソングのいいところは、
すぐ側でキャラクターや世界観を感じられることだ。

サウンドも作曲家と良く話して、細かい指示とイメージを伝えて、
リテイクや調整を繰り返す。

作詞家というよりも作品のディレクターとして、
作品にあった楽曲を作りたい、という一心だ。

今日はBWSのEDの作詞をしていた。
余りのメロディの美しさに、言葉がいらないと思ってしまった。
言葉がなかなか出なかった。

足りない、と思った。
負けてる、と思った。

作詞はメロディに意味をもたせる言霊のようなものだ。

作曲家と対等のレベルまで自分が納得いかなければ、
その言葉たちを信用していない、ということになる。

そんな信頼出来ない状態で、さらに魂を込める役者に
歌ってもらうことなどできるはずがない。

現実じゃない世界に生きてるゲームのキャラクター達の言葉は、
甘く、時に厳しく、シンパシィを感じる瞬間がある。

OPMOVIEのショートバージョンは、
ゲーム本編の名刺的な存在だと思っている。

ゲームのキャラクター達がすぐそばにいる。
台詞を入れるのはキャラクターを感じて欲しいから。

キャラクターソングでは、作詞の僕はキャラクターを通じて、
ゲームの中のストーリーや感情のダイジェストを伝える。

時にそれはゲームとはかけ離れた別の世界観だとしても、
何かを感じてもらえるように、言葉のギミックをしかける。

ギミックを凝らすこともあれば、ストレートにありのままに伝えることもある。

まさか自分が70曲以上作詞をすることになるとは
微塵も思っていなかった。

作詞家になりたくてはじめたことではない。
最初は自分作った作品やキャラクターをより深く伝えたいから。

経験ゼロ。

ただ自分の言葉じゃないと伝わらないと思った。

楽しさや、苦しさや、喜びを、感情を揺さぶる言葉を
キャラクターを通じて伝えたい。

でも、まだまだ伝えきれていない、表現しきれていないと感じる。

言葉の研鑽。
研ぎ澄まされていく感覚。
絶えること無き飢餓感。

まだまだ足りない。
まだまだ、足りない。

作品作りと同じだ。
ゴールなんてない。

だから作り続けるしかないんだ。

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