中学生の君へ

Twitterでリプライをくれてありがとう。

20年近く前だろうか、僕が中学生の時は、
周りにはインターネットも無かったし、
ましてやTwitterの様な便利なクライアントはありませんでした。

だからこういった質問が来た時は、
なるべく伝えられることがあれば、
伝えてあげたい、と思っています。

さて本題です、僕は今年で37歳になります。
ゲーム業界に関って約10年ぐらいでしょうか。

学校の先生をした後、開発会社で経験を積んで、
色々な縁や運があってRejetという会社の社長を
務めさせてもらってます。

今は会社を経営しながら、周りのスタッフ達と一緒に
様々な女性向けの作品を作っています。

自分では自覚がないのですが、たまにスタッフが「セクハラ
です!」と言われる歌詞を書いたりしてます。
※言いわけしておくと、そんな歌詞ばかりじゃないです。

中学生の君にはまだ判らないことがいっぱいだと思うし、
インターネットで調べられることは「ただの情報」です。

僕がこれから書くことは「ただの言葉」で、
本当の意味で、君が経験しない限りは「そうなんだ」という
ものぐらいでしかないことを最初に断っておきます。

君が経験していくことで、
きっと、言葉が意味あるものになるかもしれない。

そのつもりで読んで下さい。

※続きは追記からどうぞ。

※色々とリプライ頂いた皆様ありがとうございます。
専門的になるので、また別途Blogを書きます。
「ゲーム会社に勤めたい」とありました。

僕も中学生の時はドラゴンクエストやファイナルファンタジーを
作ってた人達に、すごい憧れてました。

ちなみに務めるというのは、働くということです。
僕も中学生の時に「働く」や「お金を稼ぐ」という言われても、
漠然としており、あんまり判りませんでした。

でも大人になって「お金を稼ぐ」ということは、
とても大切で、自立する為に、必要なことだという事が
判りました。

自立しなければ、親やあるいは誰かに依存してしまいます。

でも、ずっと依存してるわけには行きません。

なぜこんなことをいうのかというと、自立する為に、
お金だけを稼ぐのであれば様々な手段があるからです。

ゲーム業界ではなくても「働く」ことは出来ます。

でも、ここまで生きてきて「働く」ことも大きく分かれて、
二つに分かれることが判りました。

 ・好きなことを、仕事にするのか
 ・そうじゃないことを、仕事にするのか

の二つに分かれる、ということです。

僕はゲームやキャラクターやアニメや小説や音楽が大好き
だったので、好きな事を仕事にしたいと思ってました。

きっと今の君もそうでしょう。

中学生の時何をしてたのか、と言われたら遊んでました。

すみません、身も蓋も無いのですが、
とにかく沢山遊んでました。

ゲームやアニメや漫画や小説、とにかく勉強だけではなく、
色々なものに触れて遊んでました。

単純にお馬鹿ちゃんだったなあ、と思います。
※後のVitaminXというゲームを作る時にその時の経験が…というの
は余談ですが、意外と役に立つものです。

だってゲームが楽しくて仕方が無かったんです。

たぶん、中学生の君は授業の1限が限りなく長いでしょう?

50分ぐらいの授業が終わるまでが長くて、
先生の話は大抵は面白くもないし、
何の役に立つのか判らない数式や歴史を学ぶ
のはとても退屈ですよね。

それでもって、休み時間の10分はあっという間でしょう?

僕も昼休みどうやって遊ぶのかや、
放課後終わってからゲームするのが、
とにかく楽しみで仕方が無かった。

そうそうこれがポイントなんです。

休み時間の10分が短く感じるのはなぜか?
それは「楽しいことをしてる」からなんですね。

これはですね、実は仕事も同じなんです。

そう好きな事を仕事にできると、
仕事の時間はあっという間に過ぎます。

だから今は「好きなもの」を見つけるといいです。

もしかしたら勉強かもしれないし、歴史や数学に興味を
持つかもしれないし、スポーツかもしれないし、音楽か
もしれない。

僕はたまたまゲームが好きで大学生になっても、
学校の先生をしてても、今でもゲームが好きなので、
これはもう一生好きだな、って自信を持って言えます。

当たり前だと思うでしょう?

でも、とても大切なことです。

だって僕だって泣きたくなることだって、
それはもう山ほどありますけど、
ゲームや音楽やキャラクターが好きだから、
今の仕事を続けられてるんです。

その好きな事を見つけられたら、
今度は何になりたいのかを考えるといいです。

「ゲーム会社に勤めたい」

というのは幅広いので、もうちょっと絞ります。

(乙女)ゲームであれば、

 ・企画する人
 ・キャラクターや背景のイラストを描く人
 ・ゲーム画面をデザインする人
 ・音楽を作る人
 ・シナリオを書く人
 ・まとめる人
 ・ゲームを売ってくる人

まあ、ざっくりとこんな感じです。
※他にも色々ありますが難しいので割愛します。

大事なのは上記にあげた職種はいわば「専門職」です。
専門職というのは「能力」が必要になります。

企画する人なら、企画書を作れる能力やプレゼンする能力、
企画を立案できる発想力等。

絵であればキャラクターを描ける能力、
音楽であれば曲を作れる能力、
シナリオであればシナリオを書ける能力、
あるいはそれらをまとめられる能力等です。

まずは「ゲームの」「何を」「専門的に」「仕事にしたいのか」を
決めるというか、見つけるといいです。

これらの能力は訓練というか、実際に好きで書いたり、
まとめたり、作ったりしないと身につきません。

きっと数年間かけて「できる」と「できない」がわかります。

最初は「できなくても」続けていたら、
ある時できる様になるかもしれません。

ですからやってみないとわかりませんが、
「好きを見つけたら」「続けること」が一番です。

途中であきらめちゃだめだよ。

ある時、自分できっと気づきます。

「これは、向いてるかもしれない」

そしたら、それを貫いてみてください。

僕が今、中学生の君にアドバイスできるとしたら、
こんなことぐらいです。

具体的なスキルは幾らでも大人になってから、
本気でやる気があれば身に付けられます。

でも「好き」が見つからないと、
「働く」ことが「大変」になり、
お金を稼ぎ、自立することが難しくなります。

授業をずっと受けてる感じだと思ってくれればいいです。

休み時間を仕事にできたら、
それは楽しいでしょう?

でも実はそちらの方がすごく大変なんですけどね。

でも一度きりの人生ですから、
自分が好きな事を仕事に出来るように
頑張ってみるのがいいと思います。

その為にも「何が」「好きで」「何を」「仕事にするのか」
を決めてみるといいです。ころころ変わるかもしれないけど、
何かが続けられる様であれば、きっといつか働くことに
結びつくかもしれません。

なんとなくでいいんです。

僕だって中学生の時に、こんなこと書くなんて、
想像すらしなかったし。

でも拙い小説を書いて、自分でイラストも書いて、
周りに見せたりして、喜んでもらえて、それって結局
今とやってること同じだったりします。

まさか自分がこんな詞を書くとは思いませんでしたが。

でも、その詞もね。

他のアーティストの切り張りみたいな詞を作って、
周りに見せて「オマエは才能ない」とか言われてたり。

だから、きっと中学生の君の未来は、
色々な可能性を秘めていますよ。

僕が尊敬する人に、iphoneやMacの製品を創ってきた
スティーブ・ジョブスという人がいます。

彼が生前残した言葉で、
大好きな言葉があります。

僕の今の心境とも重なるので、
引用させてもらい、このBlogの記事の〆とします。

「私がこれまでくじけずにやってこれたのは、ただひとつ。
自分がやっている仕事が好きだという、ただそれだけなのです」